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巣脾枠は採蜜するにも、増殖するにも必要となる養蜂器具の中でもっとも大切なものです。大手養蜂場などで空巣脾を販売していますが、1枚1000円以上はしますし、数多くの枚数が必要となりますので、これから長く養蜂を楽しもうという人は自分で巣脾枠を作ることをお勧めします。お彼岸頃までに巣礎枠を準備しておき、気温が20度を超え働きバチの泌蝋が始まったら、巣箱内に巣礎枠を入れて巣脾枠作りをしてみましょう。 |
品名 |
数量 |
おおよその価格 |
巣礎(41X19.8センチ) 写真1 |
10枚 |
1500円 |
巣枠(分解品) 写真2 |
10組 |
1800〜2000円 |
巣枠完成品(鉄線張り済) 写真3 |
10組 |
3300〜3800円 |
巣礎張り完成巣枠 写真4 |
10組 |
5500円 |
空巣脾 写真5 |
10組 |
8000〜11000円 |
埋線器(電熱ローラー式) 写真6 |
1個 |
4600円 |
鉄線 写真7 |
50組分 |
1000円 |
ハトメ(鉄線ゆるみ防止用) 写真7 |
600個(巣枠100組分) |
500円 |
ハトメ押込棒 写真7 |
1本 |
750円 |
三角ゴマ(プラスチック製) 写真7 |
200個入り |
1600円 |
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大手養蜂場などから購入した巣枠(分解品)を組み立てる。1群〜2群を飼育するのであれば、完成品を購入する方がかえって手間や時間がかからないでよいかもしれません。 |
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組み立てが終わった巣枠 |
巣枠に鉄線を張った後、
埋線器で巣礎を固定させる |
春の彼岸を過ぎると若蜂が日一日と増え、さらに気温が上昇すると働きバチの泌蝋が始まります。この頃になると、巣箱の蓋の裏や空間にムダ巣と呼ばれる自然巣ができるようになります。こうなれば、巣礎を盛ることができます。巣礎枠は当初、外側に入れ、巣脾が半分くらい出来たら反転します。両面に半分ほど巣脾ができたら内側に割り込ませて、巣脾枠を完成させます。気温が20度を超えるようになったら、初めから真ん中に入れた方が効果的です。この頃は泌蝋力が旺盛で、わずか2〜3日で巣脾枠が完成します。 |
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完成した巣脾枠 |
写真提供・奥原圭永さん |
●巣脾枠は、採蜜にも増殖にも必要なものなので、毎年作るようにする
●ムダ巣ができ始めた頃が巣脾枠作りの好機です
●巣礎枠は、巣礎枠同士で重ねず、必ず巣礎枠と巣脾枠を交互に入れる
●新巣脾には、すぐに産卵させる方が巣脾が丈夫になる
●流蜜期は雄蜂房を多くつくる傾向があるので注意する
●全て働き蜂房の巣脾枠を作らせるには、採蜜後の流蜜が細くなった頃がよい
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