今回の「地蜂追い」では、見失ったのが2つ、岩の下にあって取り出せなかったのが1つ、首尾よく収穫したのは直径20cmあまりの巣が2つだった。収穫した「蜂の子」は甘露煮にして、温かいご飯に混ぜ込んで「蜂の子飯」としていただくことにした。

武勇伝や失敗談を話しながら、持ち帰った巣から「蜂の子」をピンセットで取り出す。取り出した「蜂の子」は巣2個の合計で250グラムほどあった。

醤油に、酒、みりん、砂糖、しょうがの絞り汁を加えて煮立てたものに蜂の子を入れ煮詰めた「蜂の子の甘露煮」をつくり、炊き立てのご飯と混ぜ合わせる。

初めていただく「蜂の子飯」は、ミルクやチーズを炊き込んだような濃厚な味がして想像以上においしいものであった。成虫になる寸前の蜂の姿をしたものも混じっていて、こちらはシャリシャリした軽い歯ごたえが小海老の唐揚げのようであった。最近は自然の荒廃が原因で地蜂の数が急減しているという。年に1度の風物詩として、地蜂を追い、蜂の子飯をいただくという伝統文化を後世に伝えるには、もう少し自然保護への関心が高まる必要があるようだ。

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